もう10年以上ずっと大学やカルチャーセンターなどで小説やエッセイや文章を教えています。理系のバックグラウンドがあるおかげか、分析して言語化するのは得意な方なので、わかりやすいとなかなか評判です。
小説やエッセイのような個人の感性が重視される分野で、一体何を教えているのかをひとことで表すと「伝えるための技術」かなと思うのです。
文字という愛想も何もない記号だけを使って、脳内の豊かな世界を伝える技術。複雑な内容を分かりやすく頭に入れてもらう技術。「読む」という相手に負荷を強いる行為を少しでも楽に、できれば楽しく行ってもらうための技術。そして自分が本当は何を伝えたいのかを見つけるための技術。

講座の中で一番学びがあるのはやっぱり添削だと思う。でも、人数が多いと添削はできないし、わたしが自分で納得できる料金をいただくとしたら相手にとって負担が大きすぎるから、本当にめったに実施することはできない。
今は、月1回のNHK文化センターの講座がたまたま少人数なので、6回のうち1回は添削フィードバックの回を入れることができている。添削をしないなら、という料金設定なので、わたしの中でほぼサービスで、これも人数が増えたらどうなるかわからない。
でも、添削はされるのはもちろん、他の人の添削例を読むだけでも、すごく具体的に見えてくるものがある。
「何を書くか」は、わたしは添削はできない。でも、初稿を書いてもらえば、著者自身も自覚していないせいで埋もれている「書きたいこと」を見つけて引っ張り上げることができる。誤解なくまっすぐ届くように言葉を選ぶこともできるし、思いを込めているつもりで外からはまったく見えていないところを見つけて、見えるように書いてもらうこともできる。
有名人じゃなくても、特殊な体験をしていなくても、日々を見つめて自分の気持ちを丁寧に追いかけて、文章で表現できれば、唯一無二の面白いエッセイができあがるんです……ということを伝えくて、添削を紙面収録した自作マガジン『WHY WE WRITE』を作りました。
写真家でグラフィックデザイナーの松村シナさんに表紙のデザインを担当してもらい、B6サイズの可愛らしい雑誌になっています。
『WHY WE WRITE』は、文学フリマ大阪・京都で手売りしていますが、通販もしています。わたしがせっせと梱包してクロネコヤマトに持ち込んで発送していますが、通販サイトBoothのサービスで匿名発送になっていて(メルカリみたいな感じ、わたしからは注文した人の名前も住所も見えないようになっているので、こっそり買いたい方は、ぜひ。
BOOTH内のメッセージ機能でサインくださいって言ってくれたらサインもできます。宛名も入れます。
1000円+送料370円です。vol.1とvol.2(と、小説も!)をまとめて買えば1回の送料で済みます。PDF版も作りました。
※あ、互いに住所バレしても問題ない直接の知り合いはBOOTHを通さずに送りますので、わたしに言ってね!
添削Before/Afterだけじゃなく、わたしのエッセイやミニレクチャーもついています。イラストもわたしが担当しています。

