寒竹泉美の日常

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5回目 京都新聞掲載「私の京都新聞評」

5回目 京都新聞掲載「私の京都新聞評」のイメージ

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5回目の京都新聞評が2025年4月10日(木)の朝刊に掲載されました。4月から京都新聞が紙面の構成をリニューアルしたので、わたしの担当日は第2木曜日になりました。といっても、あと1回なんですけれども…!半年間の連載は長いようであっという間でしたねえ。いや、まだ終わってないけれど。

わたしは岡山生まれで、父も母も親戚もみんな岡山人なのだけど、岡山に住んでいたのは0歳のときだけで、1~2年ごとに中国地方を転々と引っ越しをする子ども時代を過ごしてきた。自分の「地元」や「故郷」がどこかと言われれば、はっきりと答えることはできない。

岡山産なので岡山も故郷だし、小学生から高3まで住んだ広島も地元という感じがするし、大学時代の4年間を過ごした福岡もやっぱり地元という感じがする。大学院で京都に移ってからもう23年経って、京都の暮らしが一番長くなったけれど、どこにも所属しない根無し草のような生活なので、京都が一番の地元という感じはしない。でもちょっと地元な感じもしてきた。いろいろなところに、少しずつ足を突っ込んでいる。

だから、唯一無二の地元を持っている人たちや、そこにいる人たちだけが共有している当たり前の風習なんかに、とても憧れたりする。たぶん、そんな気持ちが今回の記事のもとになっているのだと思う。

2025年4月10日 京都新聞 朝刊 許可を得て転載

読んでくれてありがとうございます。次は5月8日に掲載されます。